【合格体験記】「60点で十分」の潔さが、半年で診断士一次試験合格を呼び寄せた(第1回/全3回)
くすりやのお仕事さん
- 合格年度:2024年度
- 受験年数:2年
- 学習スタイル:一次試験はスタディング(通信講座)、二次試験は本気道場
- 試験結果:一次試験は初年度合格、二次試験は2年目合格
2022年1月1日、新年をきっかけに中小企業診断士の勉強を始めたくすりやのお仕事さん。 その年の8月に一次試験へ挑みました。
限られた時間の中で7科目を学ぶために選んだのは、スタディング一本に絞る方法でした。 他社の模試では思うように点が取れず、不安になることもありましたが、 「6割取ればいい」という方針を信じ、教材を増やさず学習を続けました。
情報システムなど苦手な科目もありましたが、すべてを完璧に理解するのではなく、 合格に必要な範囲を繰り返す。 そして最後の直前講座で重要論点をまとめ直す。 7カ月という短期間で一次試験を突破した背景には、こうした割り切りがありました。
このインタビューは全3回です。この記事は第1回・一次試験編です。
会社に依存せず長く働くため、中小企業診断士を選んだ
――中小企業診断士を目指そうとしたきっかけを教えてください。
医療用医薬品の会社に新卒から勤めていますが、この10年ほどで業界全体が人員を減らす方向へ進んでいると感じていました。 会社員として定年まで働き続けられるとは限らない。 人生100年時代でもありますし、会社だけに依存せず、長く仕事を続けられる準備が必要だと思うようになったんです。
――MBAではなく、中小企業診断士を選んだ理由は何ですか。
MBAは大企業の中でキャリアを伸ばしたり、事業を大きくしたりするうえでは有効だと思います。 ただ、自分が考えていたのは会社の外でも仕事を続けられる力でした。
国家資格としての信頼性があり、独立という選択肢も持てる。 さらにMBAと比べれば費用も抑えられます。 家族のことも考えると、なるべく低コストで学べて、将来の選択肢につながる点に魅力を感じました。
低コストを重視し、スタディングを選択
――スタディングを選んだ理由は何だったのでしょうか。
きっかけはシンプルで、価格が安かったからです(笑)。 ちょうど割引もあり、かなり低い費用で始められました。
――受験を始める際、ご家族から反対はありませんでしたか。
特にありませんでした。 妻からすると「また何か始めたな」というくらいだったと思います。
当時は独立まで具体的に家族へ話してはいませんでしたが、 会社の将来に対する不安については話していたので、その延長として受け入れてもらえたのだと思います。
7カ月で7科目。カリキュラムを目安に学習を前倒し
――2022年1月から8月まで、約7カ月で7科目を学んだのですね。
正月に勉強を始め、その年の8月の一次試験を目指しました。 本業の合間に、平日は帰宅後、週末はまとまった時間を確保して進めました。
スタディングでは、いつまでに各講座を終わらせるか目安を設定できました。 最初はかなり無理な計画を立ててしまい、予定どおりには進みませんでしたが、 少しでも早くカリキュラムを進めることは意識していました。
- 平日:時間が取れる日は2〜3時間程度
- 休日:朝からまとまった時間を確保
――時間を厳密に管理していたのでしょうか。
そこまで細かく管理していたわけではありません。 ただ、「カリキュラムをなるべく早く終わらせる」という目標だけは崩さないようにしていました。
インプットは1回。問題反復とマインドマップで弱点を補強
――一次試験対策はスタディングだけだったのですか。
はい。 他の参考書や過去問題集を追加せず、スタディングだけで進めました。
スタディングは「必要以上に広げず、6割を取る」という考え方が明確でした。 全部を深く勉強するのではなく、重要な範囲を確実に取り、 合格点を少し上回るところを目指す。 短期間だった自分には、この考え方が合っていたと思います。
――具体的な学習方法を教えてください。
インプットをした後は、とにかく問題を繰り返しました。 スタディングにはマインドマップのような整理資料があったので、 問題を解いて分からなかった内容をそこへ追加していきました。
できなかった問題や記憶が曖昧だったところを重点的にやり直す。 インプット講義そのものは基本的に1回にして、 その後はアウトプットを中心に知識を補っていく方法でした。
教科書を何度も丁寧に読むような勉強ではなかったので、 自分でも万人向けの方法だとは思いません(笑)。 ただ、時間が限られていた自分には合っていました。
他社模試で届かなくても、教材を増やさずスタディングを継続
――スタディングの模試では合格圏だった一方、他社模試では苦戦したそうですね。
一度だけ別の模試を受けたのですが、全然できませんでした。 「何これ?」という感じで、かなり不安になりました。
それでも、結局は今使っている教材を信じるしかないと思いました。 仕事をしながら勉強しているので、他の情報を調べたり教材を追加したりする時間もありません。
直前期の集中講座を受けた時に、 「やっぱりこのままでいい」と感じることができました。 重要な部分がよく整理されていて、モチベーションも上がりました。
情報システムと中小企業政策は、直前期まで苦戦
――一次試験で特に苦手だった科目はありますか。
情報システムですね。 私は医療・医薬品会社の営業・マーケティング側の仕事をしてきたので、 IT系の知識はもともと弱かったです。
試験自体には合格しましたが、 本当の意味ですべて理解できているかと聞かれると難しいと思います。
中小企業政策も苦戦しました。 学習の順番として最後の方になってしまい、十分に時間をかけられず、 最後の1カ月くらいで何とか仕上げたという感覚でした。
――どこを捨てるか、自分で判断していたのでしょうか。
そこまで細かく自分で判断していたわけではありません。 スタディング自体が、合格に必要な論点へある程度絞った教材だったと思います。
だから、スタディングに出てくる論点だけは100%できるようにしよう、 という意識で進めました。
60点に絞る方針と直前講座が一次試験突破につながった
――一次試験突破につながった要因をどう考えていますか。
直前期の集中講座はかなり大きかったと思います。 一通り勉強してきた人向けに重要なポイントが整理されていて、 直前期専用の教材もありました。
私はそれを後回しにしていたのですが、 最後の2週間ほどで集中的に取り組みました。 そこで重要論点を整理できたことが、合格につながったと思います。
スタディングの一次試験対策は、 知識をすべて体系的に深く理解するというより、 「各科目で60点以上を取って一次試験を突破する」という目的が非常に明確でした。
そして、教材や情報を増やさなかったことも大きかったと思います。 情報を集めすぎると、 「あれも必要、これも必要」と迷い始めます。 時間が限られていたからこそ、一つに絞って続けられました。
一次試験は初年度で突破。 しかし、その成功体験をそのまま持ち込んだ二次試験では、 くすりやのお仕事さんは大きな壁に直面します。
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