一次試験をスタディング一本で突破したくすりやのお仕事さん。しかし中小企業診断士二次試験は、その成功体験を根底から覆す「別物」だった。2ヶ月半で200時間超の勉強時間を確保し、スタディングの解法メソッドを信じて臨んだ初受験。事例を開いた瞬間、「何これ?」という言葉しか出なかった。それから一年後、人生の岐路と重なった二回目の挑戦で、くすりやのお仕事さんは何を掴んだのか。「スタディングの回答例」と「本気道場のコンサルティング思考」——その決定的な差が、合格への扉を開いた。


目次

  1. 初年度の二次試験、何が起きたのですか?
  2. 「同じ勉強では無理」——どう気づいたのですか?
  3. 本気道場で何が変わりましたか?
  4. 早期退職と試験勉強が重なった時期は?
  5. 二回目の試験、手応えはありましたか?
  6. 合格発表の瞬間は?

Q1. 初年度の二次試験、何が起きたのですか?

――一次試験に合格した後、すぐに二次試験対策に入ったのですか。

8月のお盆ぐらいからスタートして、2ヶ月半ぐらい勉強しました。10月末ぐらいまでなので、多分200時間超勉強したんじゃないかなと思います。
一次試験終了までは、二次試験について考える余裕もありませんでした。時間もないし、情報も集めていない状態でした。

――スタディングで二次試験対策もしていたんですか。

はい、スタディングで二次試験をその後受けました。スタディングで一次試験受かったので、それを信じるのが一番いいかなと思って。結構勉強しましたけれども、結果的には合格しなかったというところです。
スタディングの二次対策は、解答プロセスがあったと思いますが、とてもシンプルなもので私には効果的ではなかったと思います。
結果的に、過去問に対して「こういう回答例です」という解答が示されているので、自分で解いてみて、回答例と比較し、違いを理解するという流れでした。

――試験本番はどうでしたか。

正直、何が正解かわかりませんでした。特に事例4では、事例読んで『なんじゃこりゃ』みたいな感じで、もう本当に絶望的でした。
事例2だけ合格ラインを超えましたが、他は足りませんでした。事例4は特に厳しかったです。
営業マーケ出身なので、マーケティングの事例2が得意だと思っていました。

――試験終了後はどのような心情でしたか。

最初は休みたいって思いましたね。力尽きたみたいな感じです。発表が年明けだったので、それまではもう何もせずという感じでした。

Q2. 「同じ勉強では無理」——どう気づいたのですか?

――不合格と分かった後、どのように動きましたか。

ちょっと勉強の仕方が違うんだろうなって。で、多分同じ勉強しても無理だなっていうのをまず思いました。

2月ぐらいから調べ始めると、「ふぞろい」という問題集が出てきました。事例4の問題集も購入し、ゴールデンウィーク明けまで実施しました。

――ふぞろいで手応えは得られましたか。

事例4の問題集は、私には難しくて進みが遅かったです。また、そこまで思いっきりやってなかったので、ゴールデンウィーク明けぐらいまでそれをやって、ちょっと解けるようになりつつあるかなみたいな感じでした。でもその次にふぞろいで、事例1、2、3をやってみて回答と解説を読んだのですが、私にはピンと来なくて、、。私にはふぞろいでの学習は厳しいなってのがあって。

――そこから予備校を探し始めたんですね。

「このままだとやばい」って思ったのが、5月末とか6月ぐらいです。そこから予備校を探し出したというところです。 調べていた中で本気道場に出会いました。本来は2月スタートの講座でしたが、6月からの途中入塾となりました。

Q3. 本気道場で何が変わりましたか?

――本気道場に通ったら、勉強の方法は大きく変わったのですか。

本気道場に通ったら、もう本気道場で教えてもらうことだけを信じようとしてました。やっぱ質の深さも全然違いましたね。

――具体的には、どう違ったのですか。

結局のところ、経営コンサルタントの国家資格じゃないですか。だから、経営コンサルタントのコンサルティングなんだなというところが、しっかりと理解できたというところです。

本気道場に通ったことによって、解答はコンサルティングレポートみたいな感じなんだっていうのを理解できました。与えられた情報で強み弱み、環境分析が入って、一次知識をいかに使って、そのフレームワークを活用してどう成長軌道に乗せるのかとか、一次知識を基に課題をどう解決していくのか、といったところを事例に則って、本当に経営コンサルタントとしてどうしますかっていったところが問われてて、『それをどうやっていきますか?』っていうところがちゃんと書けるかどうかなんだなっていう。

スタディングでは「こういう回答例ですという正解を提示していました。しかし本気道場では「経営コンサルタントとして何をするか」という観点でした。そこが理解できたことで、問題と与件文を読む角度が180度変わりました。

――時間管理の方法も変わったのですか。

80分の中をどう使うかというタイムマネジメントは、1回目の時は考えてなかったと思います。2回目は、何分までにこれをする、何分でこれする、っていうのがもう分単位で設定されていました。

「それを80分の時間でどうやってそれをするの?」っていうのが、本気道場としてのメソッドだと思います。それを習得するのはすごい時間かかって、僕はまだ習得しきれなかったと思っています。

完全に習得できたわけではありませんでした。しかし「習得できたところまでのことはやりきろう」という姿勢で試験に臨みました。

Q4. 早期退職と試験勉強が重なった時期は?

――2年目の夏に、何か大きな出来事があったそうですね。

2年目の夏、会社から早期退職制度のアナウンスがありました。以前から「早期退職があったら手挙げしよう」と決めていました。8月頭に手挙げを決断。そこからの8、9、10月の3ヶ月間は、本当に死に物狂いで勉強しました。
会社のこともちゃんとしながら成果を上げ、仕事以外の時間は勉強に全振りしました。

――その時の精神状態はどうでしたか。

精神的にも何が何でも受かりたいという気持ちでした。転職をするので受からない場合は転職後にまた受け直すことになる。転職先の状況次第では勉強できるかわからない。
どうしても今、受かりたいということで必死でした。10月だけで180時間近い学習時間。毎日6時間の計算です。
通勤時間で講座の音声を聞き、朝、昼、晩と隙間時間を勉強に充てました。「本当に身につけてやる」という執念の1ヶ月でした。

Q5. 2回目の試験、手応えはありましたか?

――試験の手応えはどうでしたか。

全然なかったですね。事例3までは、いけてるかも、ギリギリ受かってるかもみたいな。変な感じではない。やっちまった感は少ないから。
しかし、事例4が全然だめで、やってしまったと。

――試験終了後の行動は。

本気道場の仲間と打ち上げする会場に向かう道中の地下鉄で落ちたと思って泣いてましたね。本当に一人で。人生かけてるぐらい、やってきたので。銀座駅の乗り換えのエスカレーターでも泣きながら嗚咽もしました。
再現答案を作った時、事例4でケアレスミスがあったことに気づいて、「ここは合ってる」と思っていた箇所が全滅していました。これは絶望的だなって本当に思いました。その時は「もう吐きそうになるぐらい気持ち悪くなって。不安で気持ち悪くなる」状態でした。

――一回目と二回目で、得意・不得意の科目が変わったそうですね。

結果は2科目で合格ラインを超えました。一回目と二回目でかなり変わったのですが、一番伸びたのは事例1(人事)でした。事例3(工場)は苦手でしたが、何とか合格ラインに届いたという感じです。

しかし、営業マーケ出身で得意なはずの事例2(マーケティング)が、二回目で最も低かったんです。ある程度満足いく内容を書いたのに点数が低く、衝撃を受けました。

できたと思ったけど点数が低かった。緊張感ある中で、問題文を正確に解釈できてなかったんじゃないかなって思います。問題文の意図に沿ってなかったんだろうか、全く履き違えてたのかもしれません。

結局、その会社の状況、置かれた状況に対して、今までにある理論、フレームワークとか、そういうのを当てはめて「こうすると勝ちやすいですよ」というのがコンサルティングだと思うので。『経験則でこうですよ』とかって全然違ってるみたいなところは結構あると思うんです。

Q6. 合格発表の瞬間は?

――合格通知を見るまで、確信はあったのですか。

全然なかったですね。本当に落ちていると思っていました。でも、合格発表を見ないといけないのでいやいや見て、自分の番号を見つけた時は本当に一人で部屋でガッツポーズして叫びましたね。
合格できたのは仲間の支えも大きかったです。途中入塾でしたが、心よく受け入れてくれて、わからないことを教えてくれました。
僕より優秀な人が本当にいっぱいいて、その人たちが教えてくれました。みんな頑張ってましたね。社会人として頑張っている人が更に合格に向けて本気で頑張っている仲間が何人もいたので、それは支えになりました。


この合格の背景には、「経営コンサルタントとして分析して提案する」という根本的な考え方と学習方法のシフトがありました。
そして、その追い込みの時期は、人生の最大の岐路と重なっていました。早期退職の決断、新しい会社への転職。

次回、【第3回:総合・人間面編】(近日公開予定)。試験勉強を支えた「仲間の力」「家族への責任感」「人生の覚悟」、そして診断士資格が切り開いた新しい世界を描きます。

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