中小企業診断士|実務従事ガイド

日程も、学ぶ内容も。
自分に合う実務従事を。

実務従事は、中小企業への診断・助言などの実務に取り組み、中小企業診断士の新規登録や更新に必要な実務実績を積む方法の一つです。

実務従事を選ぶときは、必要な実務日数を満たせることに加え、参加できる日時と、経験したい支援の内容をそろえて比べることが大切です。掲載4社の料金・参加方法・取り組む内容を整理し、希望に合う候補を選べるようにまとめました。

実務従事の選び方|希望に合う候補から比較する

対面でチーム提案をしたいのか、オンラインで参加したいのか、一人で提案をまとめたいのか。まず参加方法と取り組み方から候補を絞り、料金・対象者・開催回を比べてみてください。

対面 × チーム講義を受け、対面でチーム提案に取り組みたい
シュー・ツリー・コンサルティングは、ヒアリング・AIを使った顧客分析・戦略立案を講義で学び、チームで企業支援に取り組む構成です。東京都内へ通えること、受講料18万円と交通費、持ち帰り作業の時間を確保できるかが判断のポイントです。掲載は終了した2026年2〜3月回の条件なので、次回の日程・料金は別に確認が必要です。会場で新規事業計画を学びたい方は、アクセルパートナーズの会場参加も候補になります。
オンライン参加移動せずオンラインで参加したい
まなび生産性向上はヒアリングから報告会までオンラインで、レビューを受けながら分析・提案を進めます。清水トラストコンサルティングはWebで個別に提案する形式です。アクセルパートナーズにもZoom参加の案内があります。オンラインでも、会議への時間指定参加と自主作業は必要です。
個別の分析・提案自分で分析し、一人ひとりで提案したい
清水トラストコンサルティングは、各自が分析・提案をまとめる個別提案型です。グループの役割分担だけでなく、自分で提案全体を組み立てる経験を重視する方の比較候補になります。
事業計画・レビュー事業計画書の作成と添削を経験したい
アクセルパートナーズは、新規事業計画の作成・発表に加え、15ポイント希望者向けに補助金の事業計画書作成・添削を案内しています。分析フレームや財務モデルを使い、レビューを受けながら提案を磨きたい方は、まなび生産性向上も比較してみてください。

費用を優先する方は、下の表で必要な15日分の実績までの参加費と、交通・宿泊等を含む総額を確認しましょう。

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実務従事のおすすめサービス4社の料金・参加条件を比較

掲載4社のうち、シュー・ツリー・コンサルティング(STC)は当サイトの運営会社です。

掲載許可をいただいた4社を従来の紹介順で掲載しています。料金や評価の順位ではありません。情報確認日:。料金は税込です。

スマホでは「会社ごと」と「横並び」を切り替えられます。横並び表示は表の中だけ左右にスクロールできます。会社名から詳しい紹介へ移動できます。

15ポイントの掲載料金・開催回・参加方法
サービス提供会社料金・掲載回の状況参加方法・対象主な取り組み
シュー・ツリー・
コンサルティング(STC)

公式サイトを見る
180,000円/15ポイント
終了した回の料金例
2026年2〜3月回。確認した総合コンサルコース案内では、次回の日程・料金は未掲載です。
原則対面・東京都23区内。集合日は土日祝。掲載回の対象は二次試験合格者・未登録者です。ヒアリング、AIによる顧客分析、戦略立案の講義と、チームでの企業支援。
アクセルパートナーズ
公式サイトを見る
88,000円/15ポイント
今後の開催案内あり
2026年11月14・15・28・29日。2027年1月16・17・30・31日の掲載もあります。
会場またはZoom。土日4日間・各日10〜18時+個別課題。合格後の実務を想定した内容です。登録済みの方の受入条件は申込先で確認してください。グループで新規事業計画を作成・発表。15ポイント希望者には補助金の事業計画書作成・添削も案内。
まなび生産性向上
公式サイトを見る
99,000円/15ポイント
9月組は開始済み
掲載回は2026年9月17日〜10月22日。次回以降の申込受付の案内があり、日程は確定後に公表されます。
完全オンライン。掲載回の会議は平日夜19〜21時。受験生も参加可。実務ポイントは合格済みの方の全日程参加が条件です。分析フレーム・提案資料・財務モデルを使い、ヒアリング・中間報告・最終報告とレビュー。
清水トラストコンサルティング
公式サイトを見る
90,000円/15ポイント
案件ごとに日程を案内
必要なポイント数に応じた料金。参加する案件の開催日と受付状況は案件一覧に掲載されます。
全日程Web・土日祝開催の案内。新規登録・更新・再開向け。各自が個別に分析・提案します。個別提案型。M&A・企業価値評価・人材開発など、案件のテーマに沿って診断・助言。

開催予定の掲載と、その時点で申し込めることは別です。空席・締切は各社の募集案内をご覧ください。集合日以外の調査や資料作成も、参加に必要な時間に含めて考えましょう。

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各社で何を学べる?実務従事サービスの特徴

講義とチームでの企業支援

株式会社シュー・ツリー・コンサルティング(STC)

株式会社シュー・ツリー・コンサルティング(STC)の実務従事サービス紹介画像

経営者への質問から、行動につながる提案まで。講義で学び、実際の企業支援で使ってみたい方に。

ヒアリングの進め方を学んだうえで、経営者の発言や反応から課題を整理します。AIを活用した顧客行動・心理の分析、戦略立案にも取り組み、分析結果を経営者が実行できる提案へつなげることを目指すプログラムです。

料金・対象日数
180,000円(税込)・15ポイント。終了した2026年2〜3月開催回の条件です。確認した公式コース案内には次回の日程・料金がまだ掲載されていません。
日程・参加方法
原則対面で、東京都23区内の会議室等を使用します。集合日は土日祝。遠方から参加する場合は交通・宿泊の費用も見込みます。完全オンライン参加を前提に選ぶコースではありません。
取り組む内容・支援
ヒアリング・AIを使った顧客分析・戦略立案を講義で学び、チームでの企業支援に使います。公式案内の統括講師は辻井修二です。講義と実際の提案づくりを行き来する構成です。
参加条件・課題・修了
掲載回の対象は二次試験合格者・未登録者。初回・中間発表・最終発表などに必須参加日があります。数日程度の欠席には追加課題等による振替の案内がありますが、持ち帰り作業が平日に生じる場合もあります。

シュー・ツリー・コンサルティングの講義内容・受講者の声を見る

参加者の経験も参考に:シュー・ツリー・コンサルティングに参加したりょうすけさんは、年齢や経験の違うメンバーと、お客様への提案を一つの形にまとめた経験を振り返っています。シュー・ツリー・コンサルティングの参加者が語る、試験と実務の違いを読む

新規事業計画・計画書作成

アクセルパートナーズ

アクセルパートナーズの実務従事サービス紹介画像
出典:アクセルパートナーズ

新規事業計画や補助金の計画書づくりを、講義と実践を通して学びたい方に。

経営者へのヒアリングをもとに、グループで新規事業の計画を作り、発表します。15ポイント希望者には、事業計画の修正に加えて補助金の事業計画書作成と添削が案内されており、計画を具体化する経験を積める構成です。

料金・対象日数
88,000円(税込)・15ポイント。日程終了後に請求する後払いです。
日程・参加方法
掲載されている今後の回は2026年11月14・15・28・29日(東京・名古屋・Zoom)、2027年1月16・17・30・31日(東京・大阪・Zoom)。各日10〜18時です。
取り組む内容・支援
講義と経営者へのヒアリングを経て、グループで新規事業計画を作成・発表します。15ポイント希望者には、事業計画の修正と補助金の事業計画書作成・添削が案内されています。
参加条件・課題・修了
4日間の参加、11日間分の個別課題の提出、入金確認後に15ポイント分の必要書類が郵送されます。個別課題には提出期限を設けない案内ですが、登録申請等の自分の期限に間に合う提出・発行予定を立てます。

アクセルパートナーズの開催日程・講義内容を見る

オンラインで分析とレビュー

まなび生産性向上

オンラインで、分析・提案のレビューを受けながら学びたい方に。

企業へのヒアリング、チームでの議論、中間報告、最終報告までオンラインで進めます。分析フレーム・提案スライド・財務モデルのフォーマットが用意され、インストラクターのレビューを受けながら分析や提案を進める構成です。

料金・対象日数
99,000円(税込)。合格済みの方は全日程参加で15ポイントです。
日程・参加方法
ヒアリング・会議・報告会まで完全オンライン。掲載の2026年9月組は9月17日に開始し、10月22日まで、農業がテーマです。会議は平日夜19〜21時。次回以降の申込受付の案内があり、日程は確定後に公表されます。
取り組む内容・支援
企業分析・ヒアリング・中間報告2回・最終報告に取り組みます。分析フレーム、提案資料、財務モデルのフォーマットと、インストラクターのレビュー・講評が用意されています。
参加条件・課題・修了
会議の間に分析・資料作成を進め、必要に応じて追加ヒアリングを行います。受験生も学習目的で参加できますが、実務ポイントの案内は合格済みの方が対象です。参加できることと、新規登録用の実績に算入できることは分けて考えます。

まなび生産性向上の日程・レビュー内容を見る

個別に診断・助言

清水トラストコンサルティング

清水トラストコンサルティングの実務従事サービス紹介画像
▲出典:清水トラストコンサルティング

自分で分析・提案をまとめ、関心のあるテーマで個別に診断・助言したい方に。

参加者がそれぞれクライアントへの提案を考えるプログラムです。案件ごとの課題に向き合い、M&A・企業価値評価・人材開発などのテーマで分析・提案を進めます。必要な実務ポイントに応じてコースを選べます。

料金・対象日数
公式掲載の15ポイント料金は90,000円(税込)。5ポイント45,000円、10ポイント76,000円、30ポイント120,000円の案内もあります。振込手数料は別です。
日程・参加方法
全日程Web・土日祝開催の案内です。参加者それぞれが分析・提案に取り組みます。日程は案件ごとに設定されるため、参加する案件と必要なポイント数を合わせて選びます。
取り組む内容・支援
案件のテーマに沿い、セミナー・分析レポート・報告会・個別Web会議等を組み合わせます。M&A・企業価値評価・人材開発などのテーマが掲載されています。
参加条件・課題・修了
新規登録・更新・再開に必要な実績向けの案内があります。欠席時は録画視聴・課題対応等を行う方式です。支払いはプログラム期間中。会議への参加回数だけで実務日数が決まると考えず、対象活動と証明書の発行予定を案件ごとに確認します。

清水トラストコンサルティングの料金・コースを見る

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実務補習と実務従事の違い|新規登録と更新を分けて確認

実務補習は登録実務補習機関の実習を受講する方法、実務従事は中小企業への診断・助言など制度で定められた実務に取り組む方法です。民間の実務従事サービスは、診断先や指導を受ける機会を探す選択肢の一つです。どちらも、具体的な活動内容・日程・指導の進め方を見て選びましょう。

試験合格後に新規登録する場合

第2次試験合格後の実務補習と実務従事の実績を合わせて15日以上満たし、合格の日から3年以内に登録申請する必要があります。8日間の実務補習だけを1回受講した場合は、残りの実績を別に確保する必要があります。

日数の名称が「ポイント」となっていても、支払いや参加申込だけで登録要件を満たすわけではありません。活動を行い、必要な証明書を受け取るまでの予定を確認してください。新規登録の要件・申請書類は中小企業庁の案内が基準です。

すでに登録し、更新の実務日数を確保する場合

通常の更新登録には、登録の有効期間の開始日から申請日までに、実務の実績30日以上と、専門知識補充の実績5回以上の両方が必要です。登録の有効期間は5年間です。

制度上は、実務補習を受講した実績も更新の実務要件に含まれます。ただし、登録済みの方が希望する実務補習に申し込めるとは限りません。

例えば、協会連合会の2026年7〜9月実施分は、令和5〜7年度の二次試験合格者で未登録の方が通常の受講対象です。登録申請中の方と、補習実施までに登録申請する予定の方は除かれます。登録休止中の方は、合格者向けの受付終了後に定員の空きがある場合のみ、登録再開に向けた申込受付の案内があります。これは、登録済みの方の通常の更新と同じ条件ではありません。

更新の実務日数を確保したい方は、「更新目的で参加できるか」「有効期間内の実績として証明されるか」を先に確認しましょう。実務従事への参加とは別に、理論政策更新研修などの専門知識補充も計画します。

出典:中小企業庁「更新登録申請」/協会連合会「2026年7〜9月の受講資格」

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実務従事の探し方と、申込前に確認したいこと

実務従事先を探すときは、先に「いつまでに、何日分の実績が必要か」を決めます。この記事の4社の公式募集を見比べるほか、知人・先輩診断士から紹介を受けたり、自分で支援先を探したりする方法もあります。経験者には、参加した時期やコースに加えて、集合日以外の作業量を聞くと参考になります。

知り合いの会社を支援する場合も、通常業務や単なる情報交換がそのまま実務要件に該当するとは限りません。対象となる活動と証明書の条件を公式案内で確認し、支援先とは業務内容や情報の扱いを事前に合わせておく必要があります。

申込前の確認リスト

  • 必要な実績:新規登録・更新のどちらに使うか。対象となる期間と不足日数は何日か。
  • 参加条件:合格・登録の状況、参加必須日、欠席時の扱いはどうなっているか。
  • 日程と作業:集合やオンライン会議はいつか。自主作業・提出・修正の時間を確保できるか。
  • 費用の総額:受講料、割引条件、交通・宿泊・教材、キャンセル・変更時の費用はいくらか。
  • 内容と準備:取り組むテーマ、担当する範囲、講評の機会、機器・ソフト・事前学習は何か。
  • 証明と情報管理:修了条件、証明書の発行時期・内容、守秘義務、成果物を共有できる範囲はどうなっているか。

問い合わせる際は、「第2次試験合格後の登録用に15日分を予定しています。集合日以外の活動と証明書発行までの流れを教えてください」のように、自分の目的と不足する条件を伝えると、必要な情報を確認しやすくなります。

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実務従事についてよくある質問

実務未経験でも参加できますか?

参加条件はサービスやコースで異なります。初めての場合は、講義の有無だけでなく、ヒアリングの準備や分析の途中で相談できるか、講評を受けて提案を修正する機会があるかを見てみましょう。作業の担当範囲と支援の受け方を具体的に把握すると、参加後をイメージしやすくなります。

オンライン参加や資料作成には、何を準備しますか?

オンライン会議、表計算、提案資料の作成、ファイル共有などに対応できる環境を準備します。パソコン・タブレットの利用可否や必要なソフトは各社で異なるため、募集要項を確認してください。

受験中でも参加できますか?

受験生の参加を受け付けているプログラムもあります。ただし、学習目的で参加できることと、新規登録に必要な実績に算入できることは別です。試験合格を経て登録する場合の実務要件は、第2次試験合格後の実績が対象です。参加資格と実績証明の条件をそれぞれ確認しましょう。

会社の副業規定が気になる場合は?

基本的には、副業には当たらないと考えられます。この記事で紹介しているのは、報酬を受け取る仕事ではなく、受講料を支払って実務経験を積むためのプログラムです。勤務先の副業規定との関係が気になる場合は、受講内容を伝えて確認しておくと安心です。

実務従事だけで、登録更新の要件をすべて満たせますか?

更新には、実務に関する実績に加えて、専門知識補充の要件もあります。実務ポイントと理論政策更新研修などの実績は分けて管理し、登録の有効期間に応じた条件を中小企業庁の更新登録案内で確認してください。

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まとめ|日数・日程・総額を合わせてから、経験したい内容で選ぶ

実務従事のサービス選びでは、まず必要な実績と参加条件を満たせるかを確認します。そのうえで、会議以外の作業を含むスケジュール、費用の総額、取り組むテーマや講評の機会を比べてみてください。

候補が決まったら、4社の比較表と各社の公式案内を見比べ、申込前の確認リストで条件を確かめましょう。登録や更新の手続きだけでなく、その後どのような活動につなげたいかまで考えると、選ぶ基準が明確になります。