中小企業診断士受験生

中小企業診断士 2次筆記試験 読解力向上3ステップ‼︎

その与件分、ちゃんと読めていますか?

こんにちは、中小企業診断士のジャンジャンです。診断士2次筆記試験の勉強は進んでいますか?答えが発表されないし、予備校によって予想解答は違うし、いろいろ大変だと思います。また、予備校の演習で毎回、苦労されている受験生の方も多いと思います。

この記事では、筆記試験突破の為に必須な与件分の読解力向上の勉強法をお伝えします。

こんな受験生にオススメです。
  1. 筆記試験の勉強法がわからない受験生
  2. いつも点数が安定しない受験生
  3. 与件分の読み方がわからない受験生
  4. 解答がポエムになりがちな受験生

中小企業診断士2次筆記試験で必要な力

2次筆記試験突破には必要な力は3つあります。

  1. 読解力
  2. 分析力
  3. 筆記力

言わずもがな、中小企業診断士として必要な『聞く』『分析する』『伝える』が問われている訳です。もちろん、どの力も大変重要なのですが、ちょっと考えてみて欲しい事があります。

??与件分の読解工程はボトルネック??

点数を積み上げるには、求められている解答を、ちゃんと書かねばなりません。

ちゃんと書くには、ちゃんと分析しなければなりません。

ちゃんと分析をするには、与件分をちゃんと読まねばなりません。

『読解工程』→『分析工程』→『筆記工程』

と進んで行くわけです。ん〜、なんだか事例3みたいですね。

つまり、最初の工程である『読解工程』が最重要工程で、ここがしっかりしていないと後工程の品質が下がってしまう為、ボトルネックになってしまう訳です。

??その与件文、ちゃんと読めていますか??

こう聞くと、ほとんどの受験生は『ん〜?読めてんじゃない?』と答えるのかなと。

実際、私も受験生時代は、読めているつもりでした。

では、聞き方を変えます。

その与件文、『他の受験生より』ちゃんと読めていますか?

どうでしょう?自信ありますでしょうか?

中小企業診断士の2次筆記試験はご存知の通り相対評価です。

解答の根拠が与件分に示されている以上、与件分を『他の受験生より』読めるようになる事がめちゃくちゃ重要です。

でも、読めているか読めてないかなんで絶対的なものだからわかりません。

つまり、与件文の情報量を100とすると、

そのうち40集めた受験生と70集めた受験生は、それそれが100だと思っている。
もしくは、自分は十分に情報を収集したと思い込んでしまいます。

そこに『相対的な差』があるにも関わらず、です。

この相対的な差が、次の『分析工程』や『筆記工程』で如実に現れます。解答の根拠という材料が少ない状態で次の工程に進んでしまうわけです。

情報が少ない場合、当然に解答欄が埋まらないので、怖くなって根拠のない自分の考えを書いちゃいます。バッシバシ書いちゃいます。時間も迫っています。もう鉛筆が止まりません。
どなたにも経験のある事と思います。。。。。

2次筆記試験には、発表されないだけで解答はあります。

根拠のない自分の考えを書けば書くほど、求められる解答から乖離する危険性があるのではないでしょうか?2次試験でよく言われるところの『ポエム』ってやつですね。

読解力向上の3ステップ

前置きが長くなりましたが、本題です。

冒頭で、読解工程が最重要工程とお伝えしましたが、その土台となる読解力向上の3ステップをお伝えします。

  1. 声に出す
  2. 感じる
  3. つっこむ

『え?それだけ?』って思う方もいらっしゃると思いますが、とても効果があります。

ステップ1【声に出して読もう】

まずは音読です。狙いは、普段のクセを矯正し、読み飛ばしを防ぐ意識をつける事。

日々、文章を読む事は多いと思いますが、与件文は、『与件文に適した読み方』で読む必要があります。

が、これがなかなか出来ない。いつもと同じようにスラーーーって呼んじゃいがちです。結果、読み飛ばしが発生します。解答を見て『・・・え?そんな事書いてあったっけ??』と言う経験は誰にでもあるのではないでしょうか?

声に出すことで、文字や語句を目で追いながら読むので、読み方の矯正が出来ます。言葉の地雷原を慎重に進む感じです。足元に注意しながら歩く癖を付けましょう。

ステップ2【助詞や接続詞を感じよう】

音読に慣れてきたら、『が』とか『〜たり〜たり』とか『しかし』『つまり』等の助詞や接続詞をワザとイントネーションを変えて読んでみましょう。そこだけ声を大きくするのでも大丈夫です。

狙いは重要事項に気付く為です。 副詞や接続詞の前後の語句は、解答の重要なキーワードや根拠になる事が多いです。地雷を発見し、フラグを立てましょう。

ステップ3【頭の中でツッコもう】

最後はツッコミ。狙いは、記憶に残す為です。

頭の中で漫才をしているイメージと言えば伝わると思います。

例えば、『外国人観光客が増加している』ってあったら『増えてんのかいっ‼︎』とか、『取り組みの効果が出ていない』だったら『だめじゃーーーん‼︎』とか、ガンガン突っ込んでいきましょう。

インプットに対し、リアクションすることで記憶に残るようになり、記述忘れのリスクが減少します。『あっ‼︎チェックしていたのに書くのを忘れた。。。』って経験ありますよね。地雷の場所を記憶しましょう。

まとめ

ポエムを防ぎ、点数を積み上げるには読解力の向上が必須。

その為に与件分を他の受験生より読めるようになる必要がある。

順序内容目的イメージ
ステップ1声に出す読み飛ばし防止・クセの矯正地雷原を歩く
ステップ2感じる意味の変化に気付く感度の向上地雷を発見する
ステップ3つっこむ記憶定着・記述忘れ防止地雷の場所を記憶する

1日の最後に15分

読解力は、一朝一夕では身につきません。私自身も、2月から毎日30分、声に出して過去問を読む時間を取りました。1日2事例分です。黙読ではなく、しっかり“声に出して読む”。地味な訓練ですが、確実に“読む力”が変わっていきました。「・・・あ!読む力が上がってる?!」と感じる機会が何度もありました。

忙しくてそんな時間は取れない…という方も、大丈夫です。1日15分、1事例でもOKです。継続すれば、必ず効果は出ます。読み方が変わり、演習でも(何より本番でも)「迷わない自分」に出会えるはずです。

最後になりますが、点数がブレるのは、読みがブレているからかも知れません。
逆に、読解が安定すれば、点数も安定します。読む力は、あなたの解答を支える“土台”になります。すなわち、点数を積み上げる為の“足場”であり、それは合格への“可能性”です。

今日からぜひ、“1日の最後に15分”、自分のための読解時間を。

中小企業診断士2次筆記試験の勉強は本当に大変です。勉強時間は関係ないと言う方もいます。でも、日々の努力の積み重ねが報われる試験だと思っています。この記事を読んでくれた受験生に努力が報われる日が訪れることを祈っております。

最後までお読み頂きありがとうございました‼︎100万回の『頑張れ‼︎』を、心を込めて。

ABOUT ME
ジャンジャン
令和6年度合格の独立診断士。R5年1次試験、R6年2次試験に合格。座右の銘は『閃き×戦略×未来』。家業で食品スーパーを経営していた事もあり、自身も代表取締役として現場の最前線に立っていた経験あり。経営の苦労と現実に直面した経験を活かし、中小零細の地域商業の経営者に対し「現場に寄り添える支援者」を目指し中小企業診断士の道へ。趣味はバイクとカメラ。夜な夜なバイク関連のWebサイトを巡ったり、カメラ(愛機はマキナ67)の手入れをしたりしてニンマリしている。